“瓢酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうしゅ50.0%
ひさござけ25.0%
ふくべざけ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
過日絮談じょだんの折にお話したごとく某々氏瓢酒ひょうしゅ野蔬やそ春郊しゅんこう漫歩まんぽの半日をたのしもうと好晴の日に出掛でかける、貴居ききょはすでに都外故そのせつたずねしてご誘引ゆういんする
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
こゝの舞台は隅田川を俯視ふしすべくして、月夜の眺望ながめ四季共に妙に、雪のあしたに瓢酒ひさござけを酌んで、詩を吟じ歌を案ぜんはいよ/\妙なり。仙骨あるものは登臨の快を取りて予が言の欺かざるを悟るべし。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
岳廟の前に並んで腰をかけ、楊雄がたずさえて来た二箇の瓢酒ふくべざけも、たちまち二人でカラにした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)