“瓢亭”の読み方と例文
読み方割合
ひょうてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓢亭ひょうていなどは抜きにして平安神宮から嵯峨さが方面を申訳に一巡したが、今年もまた妙子がいず、四人が大沢の池のほとりの花の下でつつましやかに弁当を開き
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
瓢亭ひょうていだの、西石垣さいせきのちもとだのと、このひとが案内をしてくれたのに対しても、山谷さんや浜町はまちょう、しかるべき料理屋へ、晩のご飯という懐中ふところはその時分なし、今もなし、は、は、は、笑ったって
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いや、何か支度もしてあるようだが、私はこれからあれを連れて瓢亭ひょうていへでも行って来ましょう。ねえ、あなたには別に、異存がお有りじゃあないんでしょう」
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)