“奔湍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんたん90.5%
はんたん4.8%
はやせ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、奔湍ほんたん巌をかむ急流の Zwagriツワグリ が、なぜそこまでが激流で、そこからが瀞をなすのか——それを、折竹が謎として考えたからだ。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
流水には、家ほども大きい岩があちこちに点在して、水は激しては崩れ、崩れては泡となり、奔湍はんたんに続く奔湍が、川の姿を現わしている。
(新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
谷底は地殻ちかくの割れ目みたいな乱岩大石の状をなし、走り流れる奔湍はやせの凄さは、たちまち、夏を忘れさせる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)