“奔放”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんぽう83.3%
ほしいまま4.2%
ほしいまゝ4.2%
ほんぱう4.2%
ほんほう4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奔放ほんぽうは廃徳な心状を以てなす芸術に於て自己を完成しても——すくなくともその当人はそう自信して居る場合、それは自己完成と云え様か。
大いなるもの (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
美しい洋傘こうもりした人々は幾群か二人の側を通り過ぎた。互に当時の流行を競い合っての風俗は、華麗はでで、奔放ほしいままで、絵のように見える。色も、好みも、皆な変った。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
奔放ほしいまゝなれかかる世や
草わかば (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
政治、社会道徳、それらのものを、粉ひき機械のやうに、粉々に打ち砕いて、奔放ほんぱうな自分にかへりたかつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
それも亡くなられるほんの三四ヶ月前に万世はしのミカドホテルの球突塲たまつきばで一せんこゝろみたのだつたが、持てんも前にげた人たちよりもいさゝぐんをぬいた六十てんで、そのふりたるや快活くわいくわつ奔放ほんほう
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)