“ほしいまま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホシイママ
語句割合
58.4%
21.9%
6.7%
5.6%
放肆2.8%
放縦2.2%
0.6%
奔放0.6%
0.6%
0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右左からほしいままに公道をおかした雑草や雑木の枝を、一同らした鎌で遠慮会釈えしゃくもなく切払う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
されば春信の板画は過去の粗大と将来の繊細との中間に立ちてひとり温雅優美の情をほしいままにするものといふべきなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
利爪りそう深くその身に入り、諸の小禽痛苦又声を発するなし、すなわちこれをきてほしいまま噉食たんじきす。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ジャックは、魔法の外套を着た通り魔のように、暗黒から暗黒へと露地横町ろじよこちょうを縫ってその跳躍をほしいままにした。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
無勘定の雅量をほしいままにすれども、なほとしの入るものを計るにまさに出づるに五倍すてふ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この互いにからみ合っている二匹の白猫は私をしてほしいままな男女の痴態を幻想させる。
交尾 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
家は数十丈の絶壁にいと危くもかけづくりに装置しつらいて、旅客が欄にり深きに臨みて賞覧をほしいままにせんを待つものの如し。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
当時島原一円の領主であった松倉重次しげつぐは惰弱の暗君で、いたずらに重税をほしいままにした。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
とにかくしんみりと身も心をも打ち込んで、靜かな感興を放肆ほしいままにしてゐたに相違ない。
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
どうかすると自分ながら驚くばかり放肆ほしいままな想像——そういうものが抑えに抑えようとしている精神こころの力を破って紙の上にほとばしって出て来ていた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
楽しそうな御輿の響は大切な若い子息むすこ放縦ほしいままな世界の方へと誘うように聞える……お種は正太のことを思ってみた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
つかれた、それでも放縦ほしいまま
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
暗黒の間悪人はその悪をほしいままにしてその手を高く挙げて悪に従う。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
互に当時の流行を競い合っての風俗は、華麗はでで、奔放ほしいままで、絵のように見える。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しこうしてまた自から詫びて曰く、「挙世一士無し、吾にほしいままにせしむ第一流」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「去年は倭奴わど上海をおびやかし、今年は繹騒えきそう姑蘇こそのぞむ。ほしいままに双刀を飛ばし、みだりにを使う、城辺の野草、人血まみる」。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)