“光明”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうみょう33.3%
ひかり27.4%
くわうみやう16.7%
あかり9.5%
こうめい4.8%
くわうめい2.4%
あかるみ1.2%
くわうめう1.2%
こうみよう1.2%
ひかる1.2%
コウメイ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏の表面は一層沈潜ちんせんしましたが、底に光明こうみょうを宿してためか、氏の顔には年と共に温和な、平静な相がひろがる様に見うけられます。
……暗夜に露地を歩く者は、家の雨戸の隙間から、一筋洩れる灯火の光、そういうわずかな光明ひかりにさえ、うんと喜悦よろこびを感ずるものだ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が、不斷ふだんだと、魑魅ちみ光明くわうみやうで、電燈でんとうぱつけて、畜生ちくしやうつぶてにして追拂おひはらふのだけれど、あかり覺束おぼつかなさは、天井てんじやうからいきけると吹消ふつけされさうである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
が、そのうちうっすりと光明あかりがさしてて、今日きょうおくっててくだされた、あのおじいさんの姿すがたうつった。
会員の中には私がこれからお話しようと思っている石川光明こうめい旭玉山あさひぎょくざん、金田兼次郎、島村俊明としあきの諸氏、蒔絵師では白山松哉まつやなどもいて
「お前は可憐な、光明くわうめいある姉妹の霊だね。神々しい容器だね。無窮の歓楽だね。小さいスフインクスだね。」こんな詞である。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
森の上に一つの声が渡った、夢のようにあたたかく、胸のように白く、風もない光明あかるみのひろ場を横ぎって涼しいみどりの蔭から蔭へと、山鳩がともよぶ声であった。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
今までの悲哀ひあいや苦痛はもとより其によツて少しもげんぜられたといふわけではないが、蔽重おつかさなツたくもあひだから突然とつぜん日のひかりしたやうに、前途ぜんと一抹いちまつ光明くわうめうみとめられたやうに感じて
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そのとき光明こうみよう、その時御胸みむね
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
光明ひかる皇子みこのいもうと
信姫 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
「やっぱり、「光明コウメイ」に張るわ。ひかりという字が、気に入ったよ。……豆八ッあん、はい、二円」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)