“あかるみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
明海62.5%
光明12.5%
明処12.5%
明處12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分じぶんくだしたおぼえがないにせよ、かんがやうによつては、自分じぶんせいあたへたもののせいうばふために、暗闇くらやみ明海あかるみ途中とちゆうけて、これを絞殺かうさつしたとおなことであつたからである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
森の上に一つの声が渡った、夢のようにあたたかく、胸のように白く、風もない光明あかるみのひろ場を横ぎって涼しいみどりの蔭から蔭へと、山鳩がともよぶ声であった。
(新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
イヤ待てこんな昼日中に、宛然さながら人生の横町と謂つた様な此処を彷徨うろついて何か明処あかるみで考へられぬ事を考へて居るのではないかと、通りがかりの巡査に怪まれでもしては、一代の不覚と思ひ返して止めた。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
暫らく其材木のはしに腰掛けて、昔の事を懷うて見ようかとも思つたが、イヤ待てこんな晝日中に、宛然さながら人生の横町とつた樣な此處を彷徨うろついて何か明處あかるみで考へられぬ事を考へて居るのではないかと
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)