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明海
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あかるみ
ふりがな文庫
“
明海
(
あかるみ
)” の例文
懐
(
ふところ
)
に抱く珠の光りを
夜
(
よ
)
に抜いて、二百里の道を
遥々
(
はるばる
)
と闇の袋より取り出した時、珠は現実の
明海
(
あかるみ
)
に幾分か
往昔
(
そのかみ
)
の輝きを失った。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
自分
(
じぶん
)
が
手
(
て
)
を
下
(
くだ
)
した
覺
(
おぼえ
)
がないにせよ、
考
(
かんが
)
へ
樣
(
やう
)
によつては、
自分
(
じぶん
)
と
生
(
せい
)
を
與
(
あた
)
へたものの
生
(
せい
)
を
奪
(
うば
)
ふために、
暗闇
(
くらやみ
)
と
明海
(
あかるみ
)
の
途中
(
とちゆう
)
に
待
(
ま
)
ち
受
(
う
)
けて、これを
絞殺
(
かうさつ
)
したと
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
であつたからである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
自分が手を
下
(
くだ
)
した覚がないにせよ、考えようによっては、自分と生を与えたものの生を奪うために、
暗闇
(
くらやみ
)
と
明海
(
あかるみ
)
の途中に待ち受けて、これを
絞殺
(
こうさつ
)
したと同じ事であったからである。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今にやろう、今にやろうと考えているうちに、とうとう八時過になった。仕方がないから顔を洗うついでをもって、冷たい縁を
素足
(
すあし
)
で踏みながら、箱の
葢
(
ふた
)
を取って鳥籠を
明海
(
あかるみ
)
へ出した。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
背を
椽
(
えん
)
に、顔を影なる
居住
(
いずまい
)
は、考え事に
明海
(
あかるみ
)
を
忌
(
い
)
む、昔からの
掟
(
おきて
)
である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
彼女は
暗闇
(
くらやみ
)
を通り抜けて、急に
明海
(
あかるみ
)
へ出た人のように眼を
覚
(
さ
)
ました。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
“明”で始まる語句
明
明日
明瞭
明後日
明石
明晰
明朝
明白
明星
明方