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吹消
読み方 | 割合 |
ふきけ | 72.7% |
ふっけ | 9.1% |
ふつけ | 9.1% |
ふつけし | 9.1% |
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と
思ふと、
立つ
泡が、
雪を
震はす
白い
膚の
爛れるやうで。……
園は、ぎよつとして、
突伏すばかりに
火尖を
嘗めるが
如く
吹消した。
トタンに
件の幽霊は
行燈の火を
吹消して、暗中を走る
跫音、遠く、遠く、遠くなりつつ、長き廊下の
尽頭に至りて、そのままハタと
留むべきなり。
が、
不斷だと、
魑魅を
消す
光明で、
電燈を
燦と
點けて、
畜生を
礫にして
追拂ふのだけれど、
此の
燈の
覺束なさは、
天井から
息を
掛けると
吹消されさうである。
おつぎは
出る
時に
吹消たブリキの
手ランプを
點けて、まだ
容子がはき/\としなかつた。
勘次は
先刻の
風呂敷包を
解いた。
小さく
疊んだ
辨慶縞の
單衣が
出た。