“火尖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひさき66.7%
ほさき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おもふと、あはが、ゆきふるはすしろはだたゞれるやうで。……そのは、ぎよつとして、突伏つきふすばかりに火尖ひさきめるがごと吹消ふきけした。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
からみ合って、空へ立つ、と火尖ひさきが伸びる……こうなると可恐おそろしい、長い髪の毛の真赤まっかなのを見るようですぜ。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
にしきとばり翠藍すいらんうちに、銀の皿の燈明は、天地の一白に凝って、紫の油、朱燈心、火尖ほさき金色こんじきの光を放って、三つ二つひらひらと動く時、大池の波は、さながら白蓮華びゃくれんげを競って咲いた。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)