“燦”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さん32.2%
きら30.5%
きらめ14.4%
かがや10.9%
あざや2.3%
きらびや2.3%
きらび1.7%
あき0.6%
あざ0.6%
あざやか0.6%
(他:7)3.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“燦”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩71.4%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本6.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
と枯れ草の根をつかみ、滅前めつぜんの一さんともいうべき断末苦を、ピクリ、ピクリ、と四肢の先に脈うたせているばかり、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前に言う如く、この夜は、月光さんとして鏡の如き宵であったから、敵も味方も、ありありとたがいの面を見ることができる。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
窓に微かな閃光がきらめいて、鎧扉よろいどの輪廓が明瞭に浮び上ると、遠く地動のような雷鳴が、おどろと這い寄って来る。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
異様に白く、或は金焔色に鱗片がきらめき、厚手に装飾的な感じがひろ子に支那の瑪瑙めのうぎょくの造花を連想させた。
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ところが、いよいよ家へ運び込まれて見ると、その黒光りの立派さ! 黒光りの上にきらめく大蝋燭ろうそくの美しさ。
隊商カラバンに加わりて砂漠の夜の旅を続けし時の如き、彼の心は天にきらめく星の神秘に強く打たれたことであろう。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
晴れわたった夜空には月もなく、ただ銀河系の群星が暗黒な空間にダイヤモンドの砂を撒いたようにキラキラとかがやいていた。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
佃と伸子は食堂へ行ったが、華やかに装って談笑する人々、かがやく食卓の光景は、今まるで彼女の心に迫る力を失ってしまった。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
時に見よ、一樣にあざやかなる一の光あたりに現はれ、かしこにありし光のかなたにてさながら輝く天涯に似たりき 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかしてかの光る者その生くる光を貫いていとあざやかにわが顏を照らしたれば、わが目これにふるをえざりき 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ウルリーケは爽やかな大気を大きく吸い込んだが、おそらく彼女の眼には、そのきらびやかな光が錫色をした墓のように映じたことであろう。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
おもひなしか衣類いるいいつもほどきらびやかならず、まれひたるうれしさにのみはこゝろも付かざりしが
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
天の宮人みやびと達四方よりこの聖歌に和し、いづれの姿も是によりていよ/\きらびやかになりたりき 九七—九九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
八十円を懐にした青木は、線香花火のようにきらびやかな贅沢をやった。
青木の出京 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
かずかずの星辰は自分たちにある大きな永遠というものを示唆するかのように、強く、あきらかに光っていた。
しかして新しき視力わがうちに燃え、いかなる光にてもわが目の防ぎえざるほどあざやかなるはなきにいたれり 五八—六〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかして我等にいと近く止まれる光ことあざやかになりければ、われ心の中にいふ、我よく汝の我に示す愛を見ると 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さていと美しと我に見えし球の中より一の火出づ、こはいと福なる火にて、かしこに殘れる者一としてこれよりあざやかなるはなかりき 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
きのう雪が降ったのが今日はうららかに晴れているから、幅広い日光と一緒に、潮の香が炉辺まで来そうだ。
海浜一日 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
堂の中に入つて、正面のとばりをかゝげると、歡喜天の男體の方の額の夜光石ダイヤが、隙間洩れる陽の光に、爛としてかゞやきます。
冷たそうにぎらつく肌合はだあい七宝しっぽう製の花瓶かびん、その花瓶のなめらかな表面に流れる華麗はなやかな模様の色、卓上に運ばれた銀きせの丸盆
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
丘の兵隊屋敷は点々と燈火をちりばめてゆく
動員令 (新字新仮名) / 波立一(著)
高張たかはり弓張ゆみはりが門の左右へ、掛渡した酸漿提灯ほおずきぢょうちんも、ぱっと光が増したのである。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、不斷ふだんだと、魑魅ちみ光明くわうみやうで、電燈でんとうぱつけて、畜生ちくしやうつぶてにして追拂おひはらふのだけれど、あかり覺束おぼつかなさは、天井てんじやうからいきけると吹消ふつけされさうである。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここに再び人猿国には昔ながらの平和が帰り、巨財を貯えた四十の地下室は沙漠の砂丘を頭に戴き肩のほとりに秘密の入り口——すなわち狛犬こまいぬに守られたところの不思議なやしろを保ったまま落ちる夕陽、昇る朝陽にまばゆくキラキラと輝きながら永遠の神秘を約束して私の支配下に眠っている。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)