“酸漿提灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:酸漿提燈
読み方割合
ほおずきぢょうちん42.9%
ほゝづきぢやうちん28.6%
ほうづきてうちん14.3%
ほほづきぢやうちん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窓から見る松原の葭簀よしず茶屋と酸漿提灯ほおずきぢょうちんと、その影がちらちら砂にこぼれるような緋色の松葉牡丹ばかりが、却って目に涼しい。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
酸漿提灯ほゝづきぢやうちんけて小学校の広庭へ集らうとする町の人達が家の横を通る。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
平民新聞へいみんしんぶん創刊そうかんすべきは其門前そのもんぜんよりも其紙上そのしゞやう酸漿提灯ほうづきてうちんなき事なり各国々旗かくこく/\きなき事なり市中音楽隊しちうおんがくたいなき事なり、すなはいつ請負》文字《うけおひもんじ損料文字そんれうもんじをとゞめざる事なり。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
ざわめいて来て愉快になるといふことは、酸漿提灯ほほづきぢやうちんがついてゐたり楽隊がゐたりするのもにぎやかでいいけれども、僕には、それが賑かなだけにさういふ時は暗い寂しい町が余計よけい眼につくのがいい。
一番気乗のする時 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)