“弓張提灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:弓張提燈
読み方割合
ゆみはりぢょうちん58.3%
ゆみはりぢやうちん16.7%
ゆみはり8.3%
ゆみはりちやうちん8.3%
ゆみはりちょうちん8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふとゆく手にあたって弓張提灯——まつ川と小意気な筆あとを灯ににじませて、「オッと! 棟梁、ここは犬の糞が多うがす」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お常婆は雨の降りる或晩、弓張提灯など勿体らしくつけて、改まつて家へ来た。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
と、鉄之丞が、あたふた、弓張提灯けて、引っ立てられて行く縄附についた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
定七が弓張提灯を取つて茶の間を出ようとしますと、帯のやうなものを手に持つて見せながら乳母は
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
よほど遠くから出て来るものと見え、いつでも脚半掛尻端折という出立で、帰りの夜道の用心と思われる弓張提灯を腰低く前で結んだ真田の三尺帯のッぺたに差していた。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)