“ゆみはりぢょうちん”の漢字の書き方と例文
語句割合
弓張提灯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お島が入っていった時分には、もうみんな弓張提灯ゆみはりぢょうちんなどをともして、一同引揚げていったあとであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
長吉は覚えずあとを追って路地内ろじうち這入はいろうとしたが、同時に一番近くの格子戸が人声と共にいて、細長い弓張提灯ゆみはりぢょうちんを持った男が出て来たので、なんという事なく長吉は気後きおくれのしたばかりか
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いずれも弓張提灯ゆみはりぢょうちんを絞って、つき添っているのは、夜通しの旅であったことを想わせ、その人たちが、真中にしてかついで来たものが釣台であり、戸板であるのに、蒲団ふとんを厚くのせていることによって
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)