“路地内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろじうち60.0%
ろぢうち40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七兵衛が最初この家へ入った時から見え隠れについて来て、今まで路地内ろじうちや表通りをうろうろしていた一人の紙屑買かみくずかいが、いま七兵衛が出かけると、またそのあとをついて行きます。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
長吉は覚えずあとを追って路地内ろじうち這入はいろうとしたが、同時に一番近くの格子戸が人声と共にいて、細長い弓張提灯ゆみはりぢょうちんを持った男が出て来たので、なんという事なく長吉は気後きおくれのしたばかりか
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
若旦那丹三郎の通るのを合圖に、表戸を開ける習慣になつて居る路地内ろぢうちの人達は、驚いて飛んで來ました。
長吉ちやうきちは覚えずあとを追つて路地内ろぢうち這入はいらうとしたが、同時に一番近くの格子戸かうしど人声ひとごゑと共にいて、細長い弓張提灯ゆみはりぢやうちんを持つた男が出て来たので、なんふ事なく長吉は気後きおくれのしたばかりか
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)