“棟梁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とうりょう82.5%
とうりやう12.3%
おかしら0.9%
とうりよう0.9%
はり0.9%
むねやな0.9%
トウリョウ0.9%
ムネウツバリ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一人はこの堂を建てた大工の竹次、二人とも五十前後、町人と棟梁とうりょうで肌合は違いますが、物に間違いのありそうもない人間です。
もう一人はこの堂を建てた大工の竹次、二人とも五十前後、町人と棟梁とうりやうで肌合は違ひますが、物に間違ひのありさうもない人間です。
如何ぞとみゝ振立ふりたてうかゞへば折節をりふし人の歸り來りて語る樣は棟梁おかしらおほせとほり今日は大雪なれば旅人は尾羽をばちゞめ案の如く徒足むだあしなりしとつぶやきながら臺所へあがる其跡に動々どや/\と藤井左京を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『日蓮ハ日本国ノ棟梁とうりようナリ、われヲ失フハ日本国ノ柱幢はしらヲ倒スナリ——』これは撰時鈔せんじしょう——
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「洛陽から三十里、躍龍潭やくりょうたんふちに、一つのやしろがあります。そこにある梨の木は高さ十余丈、千古の神木です。これをって棟梁はりといたしましては如何でしょうか」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次にその北の方と云うのは、筑前守ちくぜんのかみ在原棟梁むねやなむすめであるから、在五中将業平の孫に当る訳であるが、此の夫人の正確な年齢は、ほんとうのところよく分らない。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
予モ君モ共ニ漢朝ノ臣タリ、マタ民ヲヤスンズルヲ以テ徳トシ任トスル武門ノ棟梁トウリョウデハナイカ。仁者相争ウヲワラッテカ天ハ洪々コウコウノ春水ヲミナギラシ、君ノ帰洛ヲ促シテイル。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とり挙ぐる棟梁ムネウツバリは、此家長の御心のハヤしなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)