“白張提灯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらはりぢょうちん83.3%
しらはりちやうちん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「化ものの会じゃあねえか、気のきかねえ。人魂でも白張提灯しらはりぢょうちんでも、ふわりふわり出迎えに来ればい。誰だと思う、べらぼうめ。はッはッはッ。」
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
間もなく野辺送のべおくりの一行は順に列をつくって、寺道の方へ動き出した。高く掲げた一対の白張提灯しらはりぢょうちんを案内にして、旧庄屋の遺骸がそのあとに続いた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
勘次かんじ追憶つゐおくへなくなつてはおしな墓塋はかいた。かれかみあめけてだらりとこけた白張提灯しらはりちやうちんうらめしさうるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
麁末そまつ棺臺くわんだいすこうづたかつたつちうへかれて、ふたつの白張提灯しらはりちやうちんふたつの花籠はなかごとがそのそばてられた。おしな生來せいらいつちまないはないといつていゝぐらゐであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)