“花籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなかご94.4%
ハナカゴ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神棚には福助ふくすけが乗ツかゝツてゐて、箪笥の上には大きな招猫まねきねこと、色がめてしぼんだやうになつて見える造花つくりはな花籠はなかごとが乗りかツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
撫子なでしこ円髷まるまげ前垂まえだれがけ、床の間の花籠はなかごに、黄の小菊と白菊の大輪なるをつぼみまじり投入れにしたるをながめ、手に三本みもとばかり常夏とこなつの花を持つ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
花籠ハナカゴが一転して、髯が誇張せられた上に、目籠が忘れられると花傘となる。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)