“造花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つくりばな65.0%
ぞうか20.0%
ざうくわ10.0%
つくりはな5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村の少年少女こどもたちは造りかけた山車だしや花笠や造花つくりばなをお宮の拝殿にしまへ込んで、ゾロゾロと石の階段を野原の方へと降りて行くのでした。
女王 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
誰も居ないと思った入口の、造花ぞうかの蔭に女がいた。僕は帆村の腕をキュッと握りしめて緊張した。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
神樂囃子かぐらばやし踊屋臺をどりやたい町々まち/\山車だしかざり、つくりもの、人形にんぎやう、いけばな造花ざうくわは、さくら牡丹ぼたんふぢ、つゝじ。いけばなは、あやめ、姫百合ひめゆり青楓あをかへで
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
神棚には福助ふくすけが乗ツかゝツてゐて、箪笥の上には大きな招猫まねきねこと、色がめてしぼんだやうになつて見える造花つくりはな花籠はなかごとが乗りかツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)