“盆提灯”の読み方と例文
旧字:盆提燈
読み方割合
ぼんちょうちん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色の白い、眉の迫った、せぎすな若主人は、盆提灯ぼんちょうちんへ火のはいった縁先のうす明りにかしこまって、かれこれ初夜も過ぎる頃まで、四方山よもやまの世間話をして行きました。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
夏の下町の風情ふぜいは大川から、夕風が上潮あげしおと一緒に押上げてくる。洗髪、素足すあし盆提灯ぼんちょうちん涼台すずみだい桜湯さくらゆ——お邸方や大店おおだなの歴々には味えない町つづきの、星空の下での懇親会だ。