“鬼灯提灯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほおずきちょうちん28.6%
ほおずきぢょうちん28.6%
ほうづきちようちん14.3%
ほおずきじょうちん14.3%
ほゝづきちやうちん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車のせ行く麹町こうじまちの大通りには、松竹まつたけ注目飾しめかざり、鬼灯提灯ほおずきちょうちん引幕ひきまく高張たかはりのぼりや旗のさまざまが、よごれたかわら屋根と、新築した家の生々なまなましい木の板とに対照して、少しの調和もない混乱をば
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
やはりこの二州楼の桟敷さじきに川開きを見ていた時である。大川はもちろん鬼灯提灯ほおずきぢょうちんった無数の船にうずまっていた。するとその大川の上にどっと何かの雪崩なだれる音がした。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
五六本の煮締めたやうな幟、鬼灯提灯ほうづきちようちんが十ばかり、泥繪の具の看板を掲げて、例の木戸番の種吉が、鹽辛聲を張りあげて居ります。
銅像のかしらより八方に綱をきて、数千の鬼灯提灯ほおずきじょうちんつなぎ懸け候が、これをこそ趣向と申せ。一ツ一ツ皆真蒼まっさおに彩り候。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
町内の誰彼れ、山の手の親類まで、ざつと四十人あまり、鬼灯提灯ほゝづきちやうちんをかけ連ねた下に、この世の終る日までも續きさうな、底拔けの狂態が展開されて居りました。