“麹町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじまち87.6%
かうぢまち9.9%
かうじまち1.2%
かいぢまち0.6%
わし0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ユウ子ちゃんは、すぐにその紙をもって、電車に乗って麹町こうじまちの明智たんていじむしょをたずね、小林しょうねんにそうだんしました。
赤いカブトムシ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一町いつちやうばかり、麹町かうぢまち電車通でんしやどほりのはうつた立派りつぱ角邸かどやしき横町よこちやうまがると、其處そこ大溝おほどぶでは、くわツ、くわツ、ころ/\ころ/\とうたつてる。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
車夫くるまやあし何時いつよりおそいやうにおもはれて、御好物ごかうぶつ飴屋あめやのきはぐりました、此金これ少〻せう/\なれどわたし小遣こづかひのこり、麹町かうじまち御親類ごしんるいよりおきやくありとき
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
てつぼうつゑをガンといつて、しりまくりのたくましい一分刈いちぶがり凸頭でこあたまが「麹町かいぢまち六丁目ろくちやうめやけとるで! いまぱつといたところだ、うむ。」と炎天えんてんに、赤黒あかぐろい、あぶらぎつたかほをして、をきよろりと、かたをゆがめて
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「水はいもんじゃなあ、麹町わしうちがけに、山吹やまぶきう咲いているが、下に水があるとえのじゃが——」
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)