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赤黒
読み方 | 割合 |
あかぐろ | 86.7% |
あかくろ | 6.7% |
しゃくこく | 6.7% |
広田先生は又立つて書斎に
入つた。
帰つた時は、手に一巻の書物を持つてゐた。表紙が
赤黒くつて、
切り
口の
埃で
汚れたものである。
帶し
月代は
森のごとくに
生て
色赤黒く
眼尖どく
晃々と光りし顏色にて殊に衣類は
羊羹色なる黒のもん付の小袖に
古き小倉の
帶をしめ
長刀形になりたる
草鞋を
穿ながら
臑にて
尻を
端折また
傍邊の
杖を
死んでからはその屍骸を獣が
噉い、鳥が
啄み、四肢が分離して流れ出し、
腥い悪臭が三里五里の先まで匂って人の鼻を
衝き、皮膚は
赤黒となって犬の屍骸よりも醜くなること