“あかぐろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赭黒55.3%
赤黒27.7%
4.3%
赤黝4.3%
赧黒4.3%
垢黒2.1%
赫黒2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斧田が声をかけると、老人はしずかに振返って赭黒あかぐろい顔を愛相のいい笑いで崩しながら、べらを釣っているのだと答えた。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
じゅくしたイチゴのばっかり、もうすっかり赤黒あかぐろくうれているのがいっぱい、雪のなかからあらわれてきたではありませんか。
と、今まで毅然きぜんとして立っていた、直也の男性的な顔が、妙にひきつッたかと思うと、彼のあかぐろい頬を、涙が、滂沱ぼうだとして流れ落ちた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
懐帳面ふところちょうめんの紙を引裂いたのらしく、丈夫な三椏紙みつまたがみで、たぶん血であろう、端の方にべッとりと赤黝あかぐろ汚点しみがついている。
腕は動かず、脂汗のにじむ赧黒あかぐろい頬骨をじりじりかたむけ、ぎらつく双眼から涙が二筋、繃帯のしたにながれこむ。
原爆詩集 (新字新仮名) / 峠三吉(著)
白木綿に朱印をベタベタとした巡礼の笈摺おいずりを素肌に引っかけて、腰から下に色々ボロ布片きれを継合わせた垢黒あかぐろい、大きな風呂敷ようのものを腰巻のように捲付まきつけている恰好を見ると
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし、道で道路工事をしている人々や、日除ひよけ付きの牛車をいている人々が、どこの種族とも見受けられない、黒光りや赫黒あかぐろい顔をして眼を炯々けいけいと光らせながら、半裸体で働いている。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)