“日除”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひよけ55.2%
ひよ41.4%
オーニング3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
店の日除ひよけや、路ゆく人の浴衣ゆかたや、見るものことごとく白きが中へ、紅き石竹せきちくや紫の桔梗ききょう一荷いっかかたげて売に来る
銀座の朝 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そのころは二階のひさしから六尺に余るほどの長い葭簀よしず日除ひよけに差し出して、ほてりの強い縁側えんがわ幾分いくぶんか暗くしてあった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
繻子しゅすの模様もついとは思うが、日除ひよけ白蔽しろおいに、卸す腰も、もたれる背も、ただ心安しと気を楽に落ちつけるばかりで、目の保養にはならぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
キャラコさんは、船尾のほうまで歩いて行って、派手な日除ひよけの下の揺椅子ロッキンング・チェヤの中に沈み込んだ。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
船は籧籧あじろを編んで日除ひよけ雨除あまよけというようなものをどうにしつらってある。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
半七は日除ひよけのように白地の手拭をかぶって、観世物小屋の前へ来かかると、善八と亀吉はひと足さきに来て、なにげなく小屋の看板をながめていた。
日除ひよけの簾戸すどで暗く感ぜられる角座敷かどざしきの入口に足を踏み入れた時、わたしは正面に坐つてゐる青木の父親をチラと見た。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
やはり毛生欅ぶなの並み木のかげにいろいろの店が日除ひよけを並べ、そのまた並み木にはさまれた道を自動車が何台も走っているのです。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
こわい物見たさの人だかりは、さっきから、そこの軒ばの日除ひよけ棚をへだてて蠅のむらがりみたいに騒いでいたが、そのうちに、
歩いている人たちは、あわてて、道の両側にある店の日除ひよけの下へ逃げこんで、びっくりしてあとを見送っていました。
やんちゃオートバイ (新字新仮名) / 木内高音(著)
特等はすこぶるセンセーショナルなもので、門から会堂の入口まで日除オーニングをかけ、赤い長絨氈じゅうたんを敷き、花撒きの少女のほかに、白いガウンを着た少年の唱歌隊、枝付大燭台の百五十本の蝋燭に火がともり
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)