“午睡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひるね76.9%
ごすい17.3%
ごすゐ3.8%
ヒルネ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ来て午睡ひるねをする怠け者もあった。将棋を差している閑人ひまじんもあった。女の笑顔が見たさに無駄な銭を遣いにくる道楽者もあった。
半七捕物帳:04 湯屋の二階 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
公園のベンチの上で午睡ごすいの夢からさめたら、私の顔のさきにその犬の顔があった。私が顔を覆うていた本はベンチの下に落ちていた。
犬の生活 (新字新仮名) / 小山清(著)
犬も午睡ごすゐをしてゐるせいか、吠える声一つ聞えない。打麦場を囲んでゐる麻や黍も、青い葉を日に光らせて、ひつそりかんと静まつてゐる。
酒虫 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
枕を出して午睡ヒルネしようと思つてる時、「俺には女は当分当抵得られないものだ……」つて言葉の一字一字が、所々ハゲた壁の上にピヨコピヨコみえるやうな気がした。
分らないもの (新字旧仮名) / 中原中也(著)