“卒業”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そつぎょう64.1%
そつげふ23.1%
そつげう5.1%
おえ2.6%
そつぎやう2.6%
2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なにしろ、三つのときから、一人ひとりそだて、やっと来年らいねん小学校しょうがっこうを、卒業そつぎょうするまでにしました。」と、うったえるようにこたえたのでした。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あに到底たうてい相談さうだんになつてれるひとぢやない、自分じぶん大學だいがく卒業そつげふしないから、ひと中途ちゆうとめるのは當然たうぜんぐらゐかんがへてゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
藤本ふぢもと來年らいねん學校がくかう卒業そつげうしてからくのだといたが、うして其樣そんなはやつたらう、爲樣しやうのない野郎やらうだと舌打したうちしながら
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
私は天性絵が好きで才能も其方に有りましたので中学を卒業おえると学問をめて専心其方へ進むことにして講習所通いを始めました。赤坂溜池の洋画研究会。あそこへ通ったのでございます。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
したがつなにゆゑとなくむつましくはなれがたくおもはれたが、其後そのゝちかれ學校がくかう卒業そつぎやうして、元來ぐわんらいならば大學だいがくきを、大望たいもうありとしようして、幾何いくばくもなく日本ほんごくり、はじめは支那シナあそ
東京のある学校を卒業ますのをまちかねて、故郷へ帰って、心当りの人に尋ねましたが、誰のを聞いても、どんなに尋ねても、それと思うのが分らんのです。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)