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そつげう
藤本は
來年學校を
卒業してから
行くのだと
聞いたが、
何うして
其樣に
早く
成つたらう、
爲樣のない
野郎だと
舌打しながら
それはそれは
感心と
言はふか
恐ろしいほどで、
特別認可の
卒業と
言ふ
間際まで
疵なしに
行つてのけたを、
惜しい
事にお
前、
腦病に
成つたでは
無からうか
すはと
言はゞ
命がけの
勤めに
遊山らしく
見ゆるもをかし、
娘は
大籬の
下新造とやら、七
軒の
何屋が
客廻しとやら、
提燈さげてちよこちよこ
走りの
修業、
卒業して
何にかなる