卒業そつぎょう)” の例文
「なにしろ、三つのときから、一人ひとりそだて、やっと来年らいねん小学校しょうがっこうを、卒業そつぎょうするまでにしました。」と、うったえるようにこたえたのでした。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とにかく、かれ医科大学いかだいがく卒業そつぎょうして司祭しさいしょくにはかなかった。そうして医者いしゃとしてつるはじめにおいても、なお今日こんにちごと別段べつだん宗教家しゅうきょうからしいところすくなかった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
千八百八十三ねん、ペテルブルグの師範学校しはんがっこう卒業そつぎょうしたソログーブは、各地かくちうつみながら、教師きょうしつとめ、かたわつくっていたが、もなく長篇小説ちょうへんしょうせつ重苦おもくるしいゆめ
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
わたしは尋常科じんじょうかの四年を卒業そつぎょうするまで、北海道ほっかいどうにおりました。そのころは、尋常科は四年までしかありませんでしたから、わたしは北海道で尋常小学を卒業したわけです。
くまと車掌 (新字新仮名) / 木内高音(著)
しかし「学校を卒業そつぎょうするまでは、家のくらしのことなど気にするものではありません。」
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
勝島獣医学博士かつしまじゅういがくはくし駒場農学校こまばのうがっこうのまさに卒業そつぎょうせんとする数十名の生徒せいとをひきいて種畜場しゅちくじょう参観さんかんにこられたときは、教師きょうしはもちろん生徒にいたるまで糟谷かすやのごときほとんど眼中がんちゅうになかった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
きっと、よしむらさんが卒業そつぎょうした高等学校こうとうがっこううたなんだろう。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
そして十五分あとでは、かれはすっかり卒業そつぎょういていた。
かれは、この小学校しょうがっこう卒業そつぎょうしたのだけれど、いえまずしくて、そのうえ学校がっこうへは、もとよりがることができなく、小使こづかいにやとわれたのでした。
空晴れて (新字新仮名) / 小川未明(著)
ドクトル、アンドレイ、エヒミチ、ラアギンは風変ふうがわりな人間にんげんで、青年せいねんころにははなはだ敬虔けいけんで、宗教上しゅうきょうじょうてようと、千八百六十三ねん中学ちゅうがく卒業そつぎょうするとぐ、神学大学しんがくだいがくろうとけっした。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「どうして、こんなとおいところまで、遠足えんそくにいらしたのだろう? きっと来年らいねん卒業そつぎょうする六年生ねんせいかもしれない。どれ、はしっていってよう。」
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたくし大学だいがくでです、しかし卒業そつぎょうせずにしまいました。』
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
おさくは、まずしいいえまれましたから、小学校しょうがっこう卒業そつぎょうすると、すぐに、奉公ほうこうなければなりませんでした。
おさくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こんなように、小学校しょうがっこう時分じぶん二人ふたりは、たのしかったのです。そのうちこうちゃんは、学校がっこう卒業そつぎょうしました。それから、まもなく、奉公ほうこう都会とかいてしまいました。
いちょうの葉 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いよいよ卒業そつぎょうした生徒せいとたちが、お免状めんじょうっていえかえるときでした。校長先生こうちょうせんせいは、わざわざ廊下ろうかへいすをして、一人ひとり一人ひとりかおをじっとごらんになりました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この四がつ卒業そつぎょうする高等科こうとうか生徒せいとたちは、なんとなく気持きもちがきとして、あかるく元気げんきでした。
汽車は走る (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これで、七、八ねんちましょう。」と、植木屋うえきやつくりながらいったのをいたとき、そのころには、孝二こうじは、中学ちゅうがく卒業そつぎょうするであろうし、自分じぶんは、きているかどうか
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、小学校しょうがっこう卒業そつぎょうすると、すぐ都会とかい呉服屋ごふくや奉公ほうこうされました。それから、もう何年なんねんたったでしょう。かれは、勉強べんきょうして、すえにはいい商人しょうにんになろうとおもっているのでした。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それは、はや去年きょねんのこととなって、今年ことしはる正雄まさおは、小学校しょうがっこう卒業そつぎょうしたのでありました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そんなにほしいのなら、ってあげます。そのかわり、いい成績せいせき卒業そつぎょうなさいね。」と、おねえさんは、まちへいって、正二しょうじくんに、学生向がくせいむきの腕時計うでどけいってくださいました。
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
高等科こうとうか卒業そつぎょうするころには、たがいに家庭かてい状態じょうたいことなって、りょう一は、電気でんき興味きょうみをもつところから、そのほうの学校がっこうへいったし、友吉ともきちは、農業のうぎょう学校がっこうはいることになりました。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし小学校しょうがっこう卒業そつぎょうすると、うちがどちらかといえばまずしかったので、それ以上いじょう学校がっこうへやることができなかったのであります。龍雄たつおは、毎日まいにちぼうってむらうちをぶらぶらあるいていました。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれど、おじいさんも達者たっしゃであれば、孝二こうじは、じきに中学ちゅうがく卒業そつぎょうするのでした。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おまえも田舎いなかになるのよ。やまへいったり、野原のはらをかけまわったりして、きっとじょうぶになりますよ。としは、もうあと二ねんですから、卒業そつぎょうしたらお裁縫さいほうでもならえばいいとおもいます。
青い草 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正吉しょうきちも、また最近さいきんははうしなって、としをとった父親ちちおやだけとなりましたが、工手学校こうしゅがっこうると、すぐつとめています。高橋たかはしは、このほどようやく工芸学校こうげいがっこう卒業そつぎょうして、田舎いなかへいくことになったのです。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
きみたちの卒業そつぎょうも、だんだんちかづいたね。もうこれまでのように、毎日まいにちかおわせることができなくなる。小原おばらくんは、はい学校がっこうがきまったかね。」と、一人ひとりほういて、おっしゃいました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
義雄よしおさんは、まだ来年らいねんにならなければ、学校がっこう卒業そつぎょうしないのであります。
東京の羽根 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこう卒業そつぎょうしてしまったものも、むかし自分じぶんのおともだちであった、さくらよわったといううわさをきくと、心配しんぱいをして、わざわざみまいにやってきましたので、さくらは、もう一元気げんきとなって
学校の桜の木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正吉しょうきち記憶きおくに、のこっていることがあります。それは、小学校しょうがっこう卒業そつぎょうする、すこしまえのことでした。あるごろからなかのいい三にんは、つれあって、ちの田川先生たがわせんせいをおたずねしたのであります。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
ねえさんは、女学校じょがっこう卒業そつぎょうなさると、おはりのけいこにいらっしゃいました。そのときには、このはさみは、もう、そんなやくにたたなかったので、あたらしい、もっとおおきなはさみをおもとめになりました。
古いはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
卒業そつぎょうしたら、どうするんだい。」
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)