“重苦”の読み方と例文
読み方割合
おもくる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さう云ふわけでもないが……」と三四郎は弁解する。与次郎のへら/\調と、三四郎の重苦おもくるしいくちの利き様が、不釣合で甚だ可笑おかしい。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「どうなったろう?」という、好奇心こうきしんこって、なんだか、そのやぶのちかくになると、重苦おもくるしいようなさえしました。
犬と古洋傘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
去年きょねんの秋のようにあんなつめたい風のなかなら仕事しごともずいぶんひどかったのですけれども、いまならあんまり楽でただ少しかた重苦おもくるしいのをこらえるだけです。
イーハトーボ農学校の春 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)