“種畜場”の読み方と例文
読み方割合
しゅちくじょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
種畜場しゅちくじょう近郷きんごうの農家から、牛がすこしわるいからきてくれの、碁会ごかいをやるからきてくれのとしきりにいうてきたけれど、いっさい村落そんらくへでなかった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
糟谷は種畜場しゅちくじょうにおって、公務こうむをとるよりは、村落そんらくへでて農民を相手に働くのが、いつも愉快ゆかいに思われてきた。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
里塚りづか界隈かいわいでの富豪ふごうの長女が、なんだってただの一獣医じゅういつまとなったか、たとい種畜場しゅちくじょうはやめても東京へでたらば高等官こうとうかんのはしくれぐらいにはなっておれることと思っておった。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)