“小原”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こはら44.4%
おばら22.2%
おはら22.2%
をはら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五年生の小原こはらという青年は木馬の上に立って叫んだ。小原は平素沈黙寡言ちんもくかげん、学力はさほどでないが、野球部の捕手として全校に信頼されている。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ここでも、小原おばらだけは、ははかおさえよくおぼえていなかったので、二人ふたりはなしわらってきくうちにも、どことなくさびしそうでありました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
「十七日。晴。朝飯より出立。人車に而平福ひらふく迄、当駅より小原おはら迄、夫より坂根さかね迄人車行。此日駒帰こまがへり大難坂だいなんばん也。夫より知津ちづ駅迄下り坂。当駅桝屋善十郎へ著。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十年余り前に靜と鏡子が渋谷でしん世帯を持つた頃に逢つたり逢はない昔馴染なぢみ小原をはらも来て居た。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)