“尋常科”の読み方と例文
読み方割合
じんじょうか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きいたもと袖口そでぐち荒掴あらづかみにして尋常科じんじょうかの女生徒の運針の稽古けいこのようなことをしながら考えめぐらしていたらしいが、次にこれだけ言った。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
己には始めから、選択と云う事が許されて居なかった。己は小学校の尋常科じんじょうかを卒業すると、間もなく父親の命令に依って奉公にやられた。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
熱心だったので一年もすると、巳之助は尋常科じんじょうかを卒業した村人の誰にも負けないくらい読めるようになった。
おじいさんのランプ (新字新仮名) / 新美南吉(著)