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尋常科
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じんじょうか
ふりがな文庫
“
尋常科
(
じんじょうか
)” の例文
大きい
袂
(
たもと
)
の
袖口
(
そでぐち
)
を
荒掴
(
あらづか
)
みにして
尋常科
(
じんじょうか
)
の女生徒の運針の
稽古
(
けいこ
)
のようなことをしながら考え
廻
(
めぐ
)
らしていたらしいが、次にこれだけ言った。
雛妓
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
己には始めから、選択と云う事が許されて居なかった。己は小学校の
尋常科
(
じんじょうか
)
を卒業すると、間もなく父親の命令に依って奉公にやられた。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
熱心だったので一年もすると、巳之助は
尋常科
(
じんじょうか
)
を卒業した村人の誰にも負けないくらい読めるようになった。
おじいさんのランプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
わたしは
尋常科
(
じんじょうか
)
の四年を
卒業
(
そつぎょう
)
するまで、
北海道
(
ほっかいどう
)
におりました。その
頃
(
ころ
)
は、尋常科は四年までしかありませんでしたから、わたしは北海道で尋常小学を卒業したわけです。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
鰯
(
いわし
)
こい、鰯こいは、威勢の好い
小児
(
こども
)
が呼ぶ。何でも商いをして帰って、佃島の小さな長屋の台所へ、
笊
(
ざる
)
と
天秤棒
(
てんびんぼう
)
を
投
(
ほう
)
り込むと、お
飯
(
まんま
)
を
掻込
(
かっこ
)
んで
尋常科
(
じんじょうか
)
へ行こうというのだ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“尋常科”の解説
尋常科(じんじょうか)とは、学校教育法施行以前の日本の旧制学校における課程の名称。より高い上位の課程である「高等科」と対で用いられる。
(出典:Wikipedia)
尋
常用漢字
中学
部首:⼨
12画
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
科
常用漢字
小2
部首:⽲
9画
“尋常”で始まる語句
尋常
尋常事
尋常一様
尋常人
尋常茶飯
尋常外
尋常漢
尋常茶飯事
尋常体
尋常時