“最近”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいきん82.6%
まぢか8.7%
いましがた4.3%
ちかごろ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最近さいきん汽車きしゃ脱線だっせんしたときも、それだったじゃないか。また、運転手うんてんしゅがむだたのではないか。」と、高等官こうとうかんはいいました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その愈々いよいよ婚礼の晩という日の午後三時頃でもあろうか。村の小川、海に流れ出る最近まぢかの川柳しげれる小陰に釣をたるる二人の人がある。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
悄然しょうぜんとして数馬も首垂うなだれる。殺されたのに疑いなさそうである。生血が未だ乾かないのを見ると殺人の兇行の行われたのはほんの最近いましがたに相違ない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この部落へは最近ちかごろはいったばかりであり岩石ヶ城の者どもも顔を見知ってはおるまいによって、手段を講じ敵地へ入り込み姫を助けてはくれまいか、と、この私にお気の毒にも
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)