“最寄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もより50.0%
もよ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後再び東京へ転住したと聞いて、一度人伝ひとづてに聞いた浅草あさくさ七曲ななまがり住居すまい最寄もよりへ行ったついでに尋ねたが、ドウしても解らなかった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
最初に兄が一家を構えたのは根岸最寄もよりで上野御隠殿下ごいんでんしたの線路のすぐそばの新築の家でした。上野の坂下の方から曲り曲って這入はいるのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
こういう時には私の父は、前にも申した通り、至って忠実な人であるから、隠居仕事に学校最寄もよりの方面を方々と探して歩きました。
私はこのような考えを正す目的で、時々最寄もよりの停留所に立って、懐中時計を手にしては、そこを通過する電車のトランシットを測ってみた。
電車の混雑について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)