“七曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ななまが58.3%
ななまがり33.3%
ななわた8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七曲ななまがりの険をおかして、やっとのおもいで、ここまで来たものを、そうむやみに俗界に引きずりおろされては、飄然ひょうぜんと家を出た甲斐かいがない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その後再び東京へ転住したと聞いて、一度人伝ひとづてに聞いた浅草あさくさ七曲ななまがり住居すまい最寄もよりへ行ったついでに尋ねたが、ドウしても解らなかった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いちばん有名なのは七曲ななわたの玉の、一名を蟻通ありどおしという話、これは今から千年も昔、紀貫之きのつらゆきの時代よりも前の事とさえ言われている。大きな玉に穴がとおっていて、その穴がなかで七つも曲っている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)