七曲ななまがり)” の例文
その後再び東京へ転住したと聞いて、一度人伝ひとづてに聞いた浅草あさくさ七曲ななまがり住居すまい最寄もよりへ行ったついでに尋ねたが、ドウしても解らなかった。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
鎌のような月が相変らず笹子峠の七曲ななまがりのあたりにかかっている時に、黒野田の笹川の谷間から道のないところを無理に分け登って行くものがあります。
城下からそこへ登るのには、七曲ななまがり百曲ひゃくまがり、水の手の要害堅固であるとも聞かされ、難攻不落というのは、こういう城地をいうのだろうと感心したが、日吉は直ぐ
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古くから丘越しに使われた旧道は、富浦から鉄道の蘭法華トンネルの近くで山にかかり、通称七曲ななまがりと言う急坂を登って丘上に出て、東に台地を通り登別川に降って居る。