“もより”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
最寄90.9%
近傍4.5%
隣家4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初に兄が一家を構えたのは根岸最寄もよりで上野御隠殿下ごいんでんしたの線路のすぐそばの新築の家でした。上野の坂下の方から曲り曲って這入はいるのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
田畑が少のうございますから、温泉宿の外は近傍もよりの山々から石を切出したり、炭を焼いたり、種々しゅ/″\の山稼ぎをいたして活計くらしを立っている様子です。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
坐敷ざしきすわつたまゝこともなく茫然ぼんやりそとながめてたが、ちらとぼくさへぎつてまた隣家もより軒先のきさきかくれてしまつたものがある。それがおきぬらしい。ぼくそとた。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)