“きんりん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
近隣52.6%
金鱗21.1%
近鄰15.8%
錦鱗5.3%
近傍5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
音曲指南(おんぎょくしなん)の看板にも鵙屋春琴の名の傍へ小さく温井(ぬくい)琴台の名を掲げていたが佐助の忠義と温順とはつとに近隣(きんりん)の同情を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
うつくしき人(ひと)の、葉柳(はやなぎ)の蓑(みの)着(き)たる忍姿(しのびすがた)を、落人(おちうど)かと見(み)れば、豈(あに)知(し)らんや、熱(あつ)き情思(おもひ)を隱顯(ちら/\)と螢(ほたる)に涼(すゞ)む。君(きみ)が影(かげ)を迎(むか)ふるものは、たはれ男(を)の獺(をそ)か、あらず、大沼(おほぬま)の鯉(こひ)金鱗(きんりん)にして鰭(ひれ)の紫(むらさき)なる也(なり)。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
渠奴(かやつ)犬の為に劫(おびや)かされ、近鄰(きんりん)より盗来(ぬすみきた)れる午飯(おひる)を奪はれしに極(きは)まりたり、然(さ)らば何ほどのことやある、と爰(こゝ)に勇気を回復して再び藪に侵入せり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
現にこの別荘のすぐ傍(そば)に錦鱗(きんりん)湖という池があるが、その池の岸辺にも温泉が湧出しておって、その岸辺の水は温かいとのことである。
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
錦鱗(きんりん)湖
別府温泉 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
昼は近傍(きんりん)の頑童等(わらべら)こゝに来りて、松下の細流に小魚を網(あみ)する事もあれど、夜に入りては蛙のみ雨を誘ひて鳴き騒げども、その濁れる音調を驚ろき休(や)ます足音とては、稀に聞くのみなり。
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)