“ちかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地殻45.7%
知覚22.9%
附近8.6%
地殼5.7%
知覺5.7%
付近2.9%
地閣2.9%
近方2.9%
近間2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実験室における割れ目の問題が地殻ちかくに適用されるとなると、そこには地質学や地震学の方面に多大な応用範囲が見いだされる。
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
今こそ地殻ちかくののろのろのぼりや風や空気のおかげで、おれたちとかたをならべているが、元来おれたちとはまるで生れ付きがちがうんだ。
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
私は大きい衝動しょうどうにたえきれないで、恐ろしい現場げんばを前に、あらゆる知覚ちかくを失ってしまいました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
神経しんけい知覚ちかくとはいたましきほどわななけども、ちからなきほねなしよ。
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
……薪左衛門が、過去の罪悪の形見の道了塚を附近ちかくに持ち、そこへ日参したということは、彼を憂欝にし彼を衰弱させたらしい。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(角右衛門どもの注進で、五郎蔵が乾児を率い、襲って来るやも知れぬ。何を措いても身を隠さなければ! ……では附近ちかくの林へ!)
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
やが地殼ちかくとも冷却れいきやくし、何百萬年なんびやくまんねんながあひだ地球ちきうと一しよ意味いみもなく
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「メイスンが英吉利から立去るまではさうと斷定出來ませんし、さうなつてもまた駄目です。ジエィン、私にとつては生きるといふことは今にも裂けて火を噴き出すかも知れない噴火口の地殼ちかくの上に立つてゐるやうなものですよ。」
況して少しでも腦症なうしやうのあるものは、めうに氣がむで、みゝが鳴る、眼がかすむ、頭腦が惡く岑々ぎん/″\して、ひとの頭腦か自分の頭か解らぬやうに知覺ちかくにぶる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
さうしてその揷入さうにふした酸漿ほゝづき知覺ちかくのないまでに輕微けいび創傷さうしやう粘膜ねんまくあたへて其處そこ黴菌ばいきん移植いしよくしたのであつたらうか
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「はい、そのことでございますか、実は故郷くにの名産の甲斐絹かいきを持って諸方を廻わり、付近ちかく小千谷おぢやまで参りましたついで、温泉いでゆがあると聞きまして、やって参ったのでございますよ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あごの中央を地閣ちかくというが、そこの窪味がきわだって深い。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かひなをひらきまた羽をひらきていふ。來れ、この近方ちかくきざはしあり、しかして汝等今より後は登り易し。 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
淺草とか日比谷とかいふ語だけは、すぐ近間ちかくにある樣だけれど、それを口に出すには遠くまで行つて來なけやならぬ樣に思へる。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)