“寐入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねい83.3%
ねいり16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな事を考えながら女は寐入ねいってしまったが、ある一刹那せつなにその眠りが突然めた。あたりを見廻みまわせば、ほとんど真っ暗になっている。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
よいの内はピアノなど鳴している様でございましたが、九時頃私が見廻りました時には、もうよく寐入ねいっておりました。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ツートよくお寐入ねいりなさった様子で、あとは身動きもなさらず、ひっそりした室内には、何の物音もなく、ただ暖炉だんろの明滅がすごさを添えてるばかりでした。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
はゝこゝろ何方いづかたはしれりともらで、ちゝきれば乳房ちぶさかほせたるまゝおもことなく寐入ねいりちごの、ほゝ薄絹うすぎぬべにさしたるやうにて、何事なにごとかたらんとや折々をり/\ぐる口元くちもとあいらしさ
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)