“ねいり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ネイリ
語句割合
寐入36.4%
佞吏27.3%
寝入27.3%
寢入9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はゝこゝろ何方いづかたはしれりともらで、ちゝきれば乳房ちぶさかほせたるまゝおもことなく寐入ねいりちごの、ほゝ薄絹うすぎぬべにさしたるやうにて、何事なにごとかたらんとや折々をり/\ぐる口元くちもとあいらしさ
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
その御方をめぐって天日をくろうしている奸臣かんしん佞吏ねいり、世をおおう悪政の魔魅まみどもが敵であるだけです。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大急で帰宅かえって土間にどしりと俵を下した音に、泣き寝入ねいりに寝入っていたお源は眼を覚したが声をださなかった。そして今のは何の響とも気に留めなかった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
次の間に寢入ねいりふうの吉兵衞はくはしく聞取り扨こそ案にたがはざりし山賊の張本ちやうほんなりけりかく深々ふか/″\あなの内に落し身の今更いまさらにげるともにがさんや去乍ら大望のある身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うかゞへばひるつかれかすや/\とやす寢入ねいり居り夜具の上よりゆかとほれと氷のやいばなさけなくも只一つき女は苦痛くつうの聲も得立ずあへなくもいきたえたれば仕濟しすましたりととこの下よりくだん服紗包ふくさつゝみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)