“佞吏”の読み方と例文
読み方割合
ねいり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この事件も、五代綱吉時代の、腐敗政治の裏面につつまれた佞吏ねいりと正吏との衝突に他ならなかった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その御方をめぐって天日をくろうしている奸臣かんしん佞吏ねいり、世をおおう悪政の魔魅まみどもが敵であるだけです。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
汝のような腐敗した佞吏ねいりがいるから、天下が乱れるのだ。乱賊は打つも、佞吏を懲らす者はない。人のなし得ぬ正義をなし、人の抗し得ぬ権力に抗す。それを旗幟きしとする義軍の張飛を
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)