“佞奸”の読み方と例文
読み方割合
ねいかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
強欲、残忍、吝嗇りんしょく佞奸ねいかん、あらゆる悪評を冷視して一代に蓄えてきた金銀財宝、倉につる財貨は、いったいどうなったことやらと?
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奪い返そうといたす! きゃつ極悪、佞奸ねいかんの人物。しかも恐ろしい兵法家! 一味は兇暴、命知らず。……で、お助太刀を願うのでござる
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この少数の佞奸ねいかん邪智の奴ばかりに横領されて、一般人民を圧倒して置く時には、日本の所有権と云ふものを、これを共に重んずる思想が減じて来る。
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)