“一寐入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとねいり66.7%
ひとねい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隊長、小頭の四人と配下の十六人とは、まだ夜の明けるに間があるから、一寐入ひとねいりして起きようと云うので、快よく別れて寝床に這入はいった。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
明日あくるひは少しねつがする。あたまおもいからてゐた。午飯ひるめしとこうへに起き直つてつた。又一寐入ひとねいりすると今度はあせた。気がうとくなる。そこへ威勢よく与次郎が這入はいつてた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
人見廣介は黙って船室に入ると、先客達からずっと離れた、隅っこの方に席を取って、さて一寐入ひとねいりという恰好で、備えつけの毛布の上によこたわるのでした。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)