一寐入ひとねいり)” の例文
隊長、小頭の四人と配下の十六人とは、まだ夜の明けるに間があるから、一寐入ひとねいりして起きようと云うので、快よく別れて寝床に這入はいった。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
明日あくるひは少しねつがする。あたまおもいからてゐた。午飯ひるめしとこうへに起き直つてつた。又一寐入ひとねいりすると今度はあせた。気がうとくなる。そこへ威勢よく与次郎が這入はいつてた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)