“甲斐絹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいき75.0%
かひき18.8%
カヒき3.1%
タフタ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲斐絹かいき、葡萄、水晶の名産地として、古くから知られた土地ではあるが、甲斐を顕揚するものは、甲斐の自然その物であらねばならぬ。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
其時そのときすはつて蒲団ふとんが、蒼味あをみ甲斐絹かひきで、成程なるほどむらさきしまがあつたので、あだかすで盤石ばんじやく双六すごろく対向さしむかひにつたがして、夫婦ふうふかほ見合みあはせて、おもはず微笑ほゝえんだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
疲れ果てるまでびまはりましたあとで、フト思ひつき、母にもらふた甲斐絹カヒききれで三ツの袋をこしらへに取り掛りました。
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
黒い甲斐絹タフタをイタリア風に裁断したドレスが、広幅の黄金の帯で飾られ、開きオープンにした袖には、緋縁どりが施してあった。