“甲斐性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいしょう84.2%
かひしやう5.3%
かひせう5.3%
かいしょ2.6%
かひしよ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年をとって、こうして下女奉公をするのも、いってみればお艶どのの男が甲斐性(かいしょう)のない証拠。な、おさよどのそうではござらぬかな
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
母は此(この)子が四つの歳、みづから家を出でゝ我れ一人苦をのがれんとにもあらねど、かたむきゆく家運のかへし難きを知る実家の親々が、斯(か)く甲斐性(かひしやう)なき男に一生をまかせて
琴の音 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
定めて定めて二人揃(そろ)つて甲斐性(かひせう)のある親をば持つてゐるのであろ、私が息子の与太郎(よたらう)は今日の休みに御主人から暇が出て何処へ行(ゆ)つてどんな事して遊ばうとも定めし人が羨(うらやま)しかろ、父(とと)さんは呑(のみ)ぬけ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お前も見かけによらない意気地なしだねえ。私としたことが、とんだ甲斐性(かいしょ)なしの女房になってしまった。ああ、ああ。これから何をたよりに暮したらいいのだろう」
桜の森の満開の下 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
鋭(するど)く拂(はら)つてお高(たか)どの詞(ことば)ばかりは嬉(うれ)しけれど眞實(まこと)やら何(なに)やら心(こゝろ)まで見(み)る目(め)は芳之助(よしのすけ)あやにく持(も)たず父御(てゝご)の心(こゝろ)も大方(おほかた)は知(し)れてあり甲斐性(かひしよ)なしの我(わ)れ嫌(いや)になりて縁(えん)の絶(た)ちどが無(な)さに計略三昧(けいりやくざんまい)かゝりし我等(われら)は罠(わな)のうちの獸(けもの)ぞ手(て)を
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)