“生甲斐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきがい83.8%
いきがひ16.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それゆえ貴女ほど信実の貴い味を、ほんとに味わったものは少ないであろう。その点で貴女は、真に生甲斐いきがいある生活をして来たといわれる。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ただ何とはなしに生甲斐いきがいがあるというような心持、女としての充実した喜びが海の潮のように迫るを感ぜずにはいられません。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「それにあなたは、たつた二三ヶ月働いたばかりだ! 第二の國民を作り上げる仕事に捧げる生活は、生甲斐いきがひのあるものぢやないか知ら。」
えゝ、生甲斐いきがひ生活せいくわつだ、如何いかにも殘念ざんねんことだ、苦痛くつう生活せいくわつがオペラにあるやうな、アポテオズでをはるのではなく、これがあゝをはるのだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)